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教育、数学、統計といったテーマについて考えていきます

授業を活用することの重要性 その2

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授業というものについて、いちから分析しなおしてみたいと思います。


学校は同年代の生徒達が平日、授業をうけるためにくるところです。そこにくる生徒達は40-50人を一つの単位として教室に集められます。これをクラスとよびます。クラス単位で予め決められたカリキュラムにそって計画的に授業をうけます。
授業では、科目を担当する一人の教師が、クラスの生徒達に授業内容を解説します。授業内容は科目ごとに異なります。科目は、英語、数学、国語などさまざまです。英語という科目のなかでも、細分化され文法、英作文といったかたちでわけられ担当の先生が異なることもあります。

授業は基本的には知識の教授に力点が置かれます。教科書という、科目ごとに学ぶべき内容が記載され、解説された書籍が授業では基本的には用いられます。ただし、教科書というのは教師による解説が前提であり、学習するべき内容のすべてが詳しく細かく丁寧に書かれているわけではありません。教科書は日本の公教育では、国の検定教科書が用いられています。文部科学省の認定が得られたものを用いて、学習指導要領という学ぶべき内容の一定の基準が達成されるように書かれています。
1回の授業の時間は学校ごとに異なることがありますが、一般的には50−90分と定められることが多いです。1回の授業で1科目の授業が行われます。授業間には休憩時間が10分ほどあり、その間に次の授業の準備をします。
授業には、知識の教授以外にも、実験や体育、美術、工作などの体験型のものあります。また演習といって、問題が与えられて、いままで授業で学習してきた内容を踏まえてそれを解くことによって知識の習得を深めることを意図するものもあります。

 

一回の授業の流れについてです。まず、教師が教室に入ってきます。その授業の範囲である該当の教科書のページを開くように指示されます。その日の学習項目について黒板にチョークを使って、解説されます。そのときに教師は学習内容のなかで重要な要素について整理して黒板に記述します。同時に口頭でも解説されます。生徒は黒板にかかれたものをノートすることが一般的です。こうして、教科書に書いてあることを読んで、同時に教師がそれを理解や記憶の助けになるように解説し、黒板に書きます。それを生徒が書き写します。


授業のなかで理解を確かめる目的で問題を解くように指示されることもあります。生徒をひとり選んで、生徒たちにむけて問題の答えを黒板にかくように指示されるといったこともよく行われます。黒板に書くことのほかに、口頭で解答を述べるように指示されることがあります。これを「当てる」といいます。もちろん教師が当てることの目的は、現在学習している部分の理解を確かめることです。きちんと覚えているか、理解しているか、混乱していないか、模範通りにできるかといったことを教師は評価します。


授業はこのように、知識の教授を中心として、学習内容が解説されながら進行していきます。したがって、授業を活かすというのは、この授業時間内に、授業内容を理解・記憶することといえます。つまり、授業前にはその授業で扱われた内容は理解していなくても、授業の後にはそれを理解できている状態になるということが期待されているのです。

 

次は授業の過程をより詳細に考察していきます。