kyoneco’s blog

教育、数学、統計といったテーマについて考えていきます

試験等の勉強法について

勉強法について特に、大学受験を経験した人ならある程度確立されたものをもっているはずです。勉強法自体は学習を開始する前に十分に検討をしておく必要があります。学習の成果は方法によるところが大きく、的外れなことをしていてもなかなか成果は得られません。

 

勉強法についてまず大切なことは、全体を把握することだと思います。つまり出題範囲を知るところから始まります。勉強する目的として多くの方は資格や入学などが目的になると思います。そういったものでは、試験範囲を限定しないと試験をまずつくれません。例えば大学受験であれば、学習指導要領が決まっているため、これを知る必要があります。

 

次に、出題範囲を知ったあとには、どの教材でそれが網羅されているかを知る必要があります。例えば大学受験では、高校の教科書ということになります。ただし、教科書は指導者を前提としており、説明が簡潔だったり項目によっては省略されていることがあります。つまり、試験範囲として項目に部分について、学習が不十分となるところがある可能性があります。こういった部分については指導者が生徒などに適切な解説や補助教材によって補うことが好ましいと考えられます。

 

試験範囲を網羅するような教材で学習することになりますが、学習の初期の段階で、目的の試験について理解しておく必要があります。つまり、学習の極めて初期の段階で資格試験や入学試験などに目を通すことをしておく必要があるということです。これをしないと、目的とする試験対策が直前になってしまい十分に時間がとれないことがあるためです。試験の形式や難易度(どの程度まで深く問われているか)など学習の前に知らなければなりません。そして、学習と並行してどの程度まで学習がすすんだら目標とする試験が解けるのかを試していく必要があります。

 

また学習の初期の段階で目標とする試験についてのいわゆる合格最低点も合わせて知る必要があります。何割程度取ればよいのかを把握しないと教材のすべてを覚えるようなことになってしまいますが、教科がたくさんある場合には時間をかけられる部分が決まっているのでそのようにはいきません。どういった受験者層が、どのくらいの長さに制限時間で、どういった形式の試験問題を、何割ほどとれるのかというのを学習の初期に把握しておく必要があります。学習法が確立した分野では、いわゆる模試がこういったものを素早く把握できるものになるかと思います。

まとめると、勉強する対象を決めたあと、試験の概要を把握するにあたって、試験範囲、試験形式、教材の選定、受験者層と合格率のチェック、過去問の同時並行といったプロセスが重要だと思います。

この概要を把握した上で、その試験までどの程度時間がかけられるのかを逆算し、教材をすすめていく必要があります。勉強の計画とはこのプロセスを行うことと思います。