医師とやる気、モチベーション

医師は保守的な仕事と思います。特に最近では、ガイドラインが整備され、基本的にはそれに沿った治療等が求められます。医療の標準化という観点ではよいこととおもいますが、逸脱することへのハードルは高くなっています。薬剤の適応外使用等病態生理から考えて使用の可能性はあるものの現在ではそういった試みは大変困難が伴います。もちろんきちんと書類を提出し手続きを経れば問題ありません。しかしどれだけの人が高くなったハードルを越えようと思うのでしょうか。みな忙しく書類書きに時間を費やしたいとは思わないのです。医療の萎縮はこうして間接的になされていくのかもしれません。イノベーションを医療において起こすのは大変難しくなってきているのかもしれません。すると薬剤での治療からというアプローチからつまり製薬企業から画期的な医学上の発展がもたらされるようになる以外道がすくないのかもしれません。臨床研究で画期的な成果を挙げるのはなかなか難しいようです。