kyoneco’s blog

教育、数学、統計といったテーマについて考えていきます

働き方や医師のキャリア

ここ数年の間で働き方改革の施策のもと、様々な業界で労働についてこれまでの労働に関する職場での慣行が見直されてきています。もちろん、医療業界においても当然この流れはすすんできています。特に医師の労働に関しては勤務医の過重労働が常に問題として取り上げられてきてはいましたが具体的な取り組みに欠ける点がありました。しかし、2019年4月より働き方改革関連法が順次施行されることが決まり、医師であってもこの問題に向き合わなくてはなりません。こういった背景で、医師の労働やキャリアプランを考えることについてはこれまで以上に若手医師は計画的に行動が必要になっています。

従来の医師における一般的なキャリアプランは、初期研修→大学医局入局+後期研修→専門医取得→指導医、ポスト獲得、開業、中核病院科長・部長といったコースでした。しかし、こういったコースはおそらく今後も存続するにせよ、大部分の医師はこういったキャリアプランについて魅力的に思わなくなると予想されます。なぜなら、このキャリアプランは、大学医局が中心でありベースであることが前提だからです。他方、昨今の大学医局という組織について、その力はどんどんなくなってくるように思います。というのも、初期研修制度開始とともに、研修医は大学医局に依存しないキャリアをすすむことが以前と比べて容易となっているためです。同時に情報が以前よりも容易に得られるようになり各医師は自分自身でキャリアを選択できるようになってきています。こうした流れで大学医局による人事掌握権は低下していきます。大学医局の力のみなもとは人でありその数です。それがなくなればこれまでのような労働環境を維持することはできなくなります。必然的に医師は労働自由化の流れのなかにいることとなるのです。

これまで医師は患者のためと医学のことについて勉強を常にしてきました。一方、医療の現場では長期間の労働などで自由な時間がとれないため、キャリア、経済的な面について十分に考えることができなかったという医師も少なくないと思います。一方で、そういったなかでも医師の中でもさまざまな経済的活動を行うことで経済的自由を得ている方もおられます。

このような背景で情報の整理と思索を助けるためにそういったことに関連したことについて、まずは自分のため、そして自分の通った軌跡を残して過去の振り返りをできるとともに体験録として記していきたいと思います。