kyoneco’s blog

教育、数学、統計といったテーマについて考えていきます

数を数えることによる集合の大小の比較

https://ies.ed.gov/ncee/wwc/Docs/PracticeGuide/early_math_pg_111313.pdf

[Recommendation 1. Teach number and operations using a developmental progression.]

の続きです。

• First, provide opportunities for children to practice recognizing the total number of objects
in small collections (one to three items) and labeling them with a number word without needing to count them.
• Next, promote accurate one-to-one counting as a means of identifying the total number of items in a collection.
• Once children can recognize or count collections, provide opportunities for children to use number words and counting to compare quantities.
• Encourage children to label collections with number words and numerals.
• Once children develop these fundamental number skills, encourage them to solve basic problems.

複数のものの集まりを認識したり数えたりできるようになったら、数詞や数え方を使って量を比較する機会を与える。

 

Subtizingや1対1の対応による数の数え方によって、コレクションに含まれるものの数を確実にわかるようになったら、数詞を使って異なる大きさのものの集まりを比較するようにします。

 

言葉で意味のある大きさの比較をできるようにするために、「多い」,「少ない」といった関係性のある用語を理解させるようにします。

例えば、明らかに異なる数のクッキーがのせられた2つの皿を見せて、「どっちのお皿にクッキーが多い?」と尋ねます。また、同じ数のものを並べた、2つのグループを見せることで、「等しい」ことも理解させることができます。

こういった多い、少ない、等しいなどの言葉を使うことで、もっと大きいものの集まりを比較するための語彙を身につけることができます。

 

言葉で比較することに慣れたら、2つのものの集まりの大きさを比較するために、数を数えることを勧めるようにします。

cardinality chart Teaching Math to Young Children EDUCATOR’S PRACTICE GUIDEより引用


数列のなかで、ある数を表す数詞よりさらに先にある数詞が、より大きな集合を表すことを理解させます。これは、"Increasing magnitude principle "とよばれる、数が大きくなっていく原理です。

引用した図は、この原則を視覚的に理解させて、数を比較するのに役立ちます。この表を使って、次の数字が前の数字よりちょうど1つ多いことを示すことができます。また、数字の前後関係、隣り合う数の比較といった概念をわかるようにすることができます。