kyoneco’s blog

教育、数学、統計といったテーマについて考えていきます

実際に効果のある教材はあるの?

これまで就学前教育と算数をテーマにガイドラインを読み込んで来ました。

https://ies.ed.gov/ncee/wwc/Docs/PracticeGuide/early_math_pg_111313.pdf

RCTを経たエビデンスをみてきて、効果のある勧告についても触れました。

ここまでくると、思うこととして、じゃあ実際どうしたらいいの?、どういう教材を使えばいいの?という疑問でしょう。

 

ガイドラインの補足情報に、参考にした論文の情報がまとめられています。そこで、特に効果が高く、研究の質も担保されているものがあります。Clements教授らが開発した、Building Blocksという算数カリキュラムです。手っ取り早くいえばこの教材を使えばいいということになります。どの程度の効果があるのかというのはガイドラインにまとめられています。たとえばこの引用した表の論文は、基本的な数の概念について、対象群と比較して、effect sizeが0.75あったということです。これは処置の効果の大きさを表しており、0.5で中程度、0.8で効果大とされていますので効果の量としては大きいです。

TableD.2. Teaching Math to Young Children EDUCATOR’S PRACTICE GUIDEより引用

この教材は使えるのかというのが次の疑問としてでてきます。

https://www.mheducation.com/prek-12/program/building-blocks-pre-k-2013/MKTSP-TMB01M0.html?page=1&sortby=title&order=asc&bu=seg#program-id-student-materials-content

 

オンラインでもライセンスを購入してカリキュラムに対応したアプリケーションをつかえるようにみえます。

*実際に購入しようとしてもアメリカ国外ではWebサイトから直接すんなりライセンスをかえないようです。出版社のアジア向けの部署では取り扱っていないようです。アメリカ国外からの注文はハードルが高いようです・・・。